奨学金制度は地方自治体にもある

奨学金制度は地方自治体にもある奨学金には、都道府県や市区町村の教育委員会などが中心になって行っているものもあります。
多くはその地域に保護者が住んでいるか、出身であるということが第一条件になります。
(中には地域条件のない地方自治体の奨学金もあります。)
給付奨学金と貸与奨学金がありますが、他の奨学金と併用出来る場合と出来ない場合があるので、
それぞれの地方自治体に問い合わせると良いでしょう。
個別に各自治体に申し込む場合と、進学した大学を通して申し込む場合があるので、事前に調べる必要があります。

いくつか具体的な例を述べます。

【東京都地域医療奨学金】
順天堂大学医学部、杏林大学医学部、東京慈恵会医科大学の「地域枠入学試験」に合格して入学することで、
入学金と6年間の授業料等の全額(順天堂大の場合2080万円)と、生活費として月額10万円を東京都から貸与されます。
医師国家試験取得した後、都が指定する医療分野(周産期医療やへき地医療など)で、
都内の医療機関で9年間勤務すると、奨学金の返還が全額免除されます。
対象は都内在住か、都内の高校に在学する生徒。定員は順天堂大と杏林大が10人ずつ、慈恵医大が5人です。

☆他にも、新潟県や千葉県、茨城県や静岡県も、同様に私大医学部向けの奨学金制度を設けています。
また多くの国立大学には、医学部医学科の地域枠合格者に対し、入学金や授業料を免除したり、
毎月の生活費を支給する制度などもあります。

【木全・手島育英資金】
地元の個人からの寄付や企業からの寄付をもとにした、給付型奨学金制度をもつ自治体もあります。
東京都江戸川区の「木全(きまた)・手島育英資金」もその一つです。
同区内に1年以上居住している、4年制以上の大学に進学する成績優秀な生徒を対象に、
入学金20万円、修学金年額35万円が支給されます。選考は書類と面接によって行われ、募集人数は5人程度です。
9月中旬から10月中旬までに必要書類を提出し、12月下旬頃には給付対象者が決定します。
卒業後の進路などの制約はありません。

【東庄町奨学基金事業】
千葉県香取郡東庄町の「東庄町奨学基金事業」は、同町にある東洋合成工業からの寄付金をもとにした制度です。
本人または家族が同町に居住していることが条件で、大学または大学院に在学中の学生に、
1人最大年額100万円の奨学金が給付されます(1年更新)。
卒業後の進路などの制約はありません。

これらの奨学金は、どれも支給を希望する側からの申請が必要です。

人口流出が深刻化している地方の自治体でも、地元の企業の寄付などから奨学金の制度を提案しています。
地元の若者に、卒業後戻って就職してもらうことが目的になっているものが多いです。
それぞれの自治体に、直接問合わせて奨学金のあるところは有効に活用しましょう。